千葉東部新聞

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SEALDs支持母体は共産党で朝日で在日 支離滅裂な主張 福岡・行橋市議会議員、小坪慎也

 連日、国会前のみならず全国各地で抗議の声を上げる学生団体、SEALDs(シールズ)の支持母体が、日本共産党朝日新聞であるかのように主張する議員がいる。
 福岡県行橋市市議会議員の小坪慎也議員=36歳、福岡県行橋市今井3713ノ1=だ。

 7月13日に掲載した本人のウェブサイトの記事で小坪氏は「日本共産党のウェブサイトには行動予定表が掲載されており、その中にSEALDsの行動予定も含まれている。これは母体が同一かを断定することはできないが、関連性を示すものとしては十分である。同団体が政党からの支援を受けている事実は重い」と主張している。

 いやしくも一市の議会議員がこの様に憶測のみで、支離滅裂極まりない主張をするだけでも大問題だし、行橋市市議会議員の低質化を嘆かざるを得ないが、同氏は更に次のようにも主張している。
 「恐らくは動員協力も受けており、参加者へのオルグも行われているのでないだろうか。例えば政党色がついた場合、その活動は一般人によるデモではなく政党活動もしくは類するものになってしまう。市民の声の自然な発露ではなく政治目的を達成するための政党主導の世論工作になるからだ。元から全員共産党員であるなららば堂々と掲載している理由もわからなくはないが。」

 私自身がSEALDsのデモに参加しているが、共産党オルグを受けたことは一度もない。確かに共産党の議員が参加して情宣をすることはあるが、共産党だけではなく社会党民主党の議員も参加している。何をもってSEALDs支持母体が共産党と主張するのか私にはまったく理解できない。小坪氏は市議会議員、市民の代弁者である。その市議会議員が裏どりをした訳でもなく憶測だけで物事を言うのは適切ではない。

 更に小坪議員は次の様に述べている。「早速ですが、天声人語で(SEALDsのデモを)全力で取り扱っております。先ほど述べたように政党が肩入れした動きでありますが、そこに報道が肩入れすることは許されるのでしょうか。天声人語には、好きなことを書く自由はございます。どうなんだろう、何かに抵触してやいないかと少し心配してしまいますが。とは言え、私にも自由に書く権利がございます。しかし、こと新聞となりますと政党色のある動きに肩入れしすぎた格好は、あまりよろしくないのではないでしょうか。6月17日の朝日の記事ですが、SEALDsのサイト紹介も含めデモの告知も朝日新聞は支援しているようですね。これは行われたデモではなく、予定を報じて動員協力をしているようにも・・・。少なくとも私にはそう読めます。」

 あまりにも物事を捻じ曲げている。学生団体のデモに政党が肩入れしているとは到底思えないし、またその様な事実はない。そして報道の仕事は事実をありのままに伝えることだ。デモを報道する、しないの判断は報道局の上層部が判断すればよいことで、議員がそれにクレームを付けるのはお門違いだ。

 極めつけはこちら「極めつけは以下。11日には、朝日(朝日新聞2015年7月11日朝刊社会面13版)にて「SEALDs」特集とも言える記事が。以上をもって、【SEALDs≒朝日】という証明が成り立つと思うのですがそれ以前に【共産党≒SEALDs】でありますゆえ【共産党≒朝日】となってしまいます」

 報道がデモの参加者や主催者から話を聞くことはなんらおかしなことではない。そしてデモの内容や背景を詳しく報道しているだけではないか。それに"難癖"を付けて破たんした論理で共産党≒SEALDs≒朝日と言っても説得力に欠ける。

 そして最後の主張にはもはや呆れて溜息しかでない。
 「SEALDs≒在日?(京都民報7月11日の記事*1を指して)ところで。一部においては【SEALDs≒在日】もなりたってしまうわけですね。新たに【SEALDs≒在日】となりますと、色々と大変なことになってしまいます。【①共産党≒SEALDs】で、かつ【②SEALDs≒朝日】であり、この時点でも色々おかしいのに、さらに【③SEALDs≒在日】でありますか。。。政治活動が禁じられているわけですから、それを政党が支援して、不偏不党であるはずの報道が肩入れして・・・。あれれ、成り立ってはいけないものが、つながってしまうような。【共産党≒SEALDs≒朝日≒在日】おっと、これは色々と大変でございます。(大変心配です、の意)」

 学生4人中ひとりの在日コリアン4世のコメントを取り上げて「SEALDsは在日」と主張しているのだろうか。上坪議員がSEALDsの構成者などを徹底的に調べて証拠も添えて主張しているのであれば筋は通るが。

 上坪議員の問題点は、1に"証拠の無い情報で断定していること"、2に"報道の自由に介入するかのような指摘をしていること"、そして3に"活動する学生の団体を支離滅裂な主張で誹謗していること"だ。いずれの主張も何の証拠もないし、朝日と在日のくだりにおいては憶測だけで物事を言っている。SEALDsを誹謗中傷しているようにも捉えることができる。一市議会議員がほとんど憶測だけで物事を言っていることを、私は満腔の怒りを持って糾弾する。

 「私個人が「おかしい」と思う自由は、共産党が必死に守る憲法で保障されているでしょうから、共産党は、是非、私の権利も守って頂きたい」と申されているので、
私が上坪議員の支離滅裂な主張をおかしいと思う自由も憲法にお守りいただこう。